果物や野菜のジュースを買ったり飲んだりするとき、果汁100%という表記に惑わされ、「果物や野菜の新鮮な成分しか入っていない安全な飲み物」というふうに思い込んでいませんか?
国によりことなる食品の成分表記ルール
国によって表記ルールはことなりますが、[濃縮還元]というものがあり、これを「果物や野菜の成分しか入っていない」と勘違いしている人も多いようです。
これに対して[ストレート」という表記もあります。
[濃縮還元]と[ストレート」
[濃縮還元]
“濃縮還元は一般にオレンジジュースなどの果汁を含む飲料に使用される。この場合一度搾り取った果汁の水分を何らかの方法で飛ばした後、再び水分を加えるものである。これは運搬の際に物資の総容積を減らし輸送コストを大幅に押し下げるために必要とされるもので、例えば海上輸送ではジュース専用のタンカーで、陸上ではやはり専用のタンクローリーやタンクコンテナで輸送される。“
この濃縮過程で栄養素と風味が全てなくなり、香料や糖分を加えて製造されています。
日本では[濃縮還元]を[果汁]と表記することが許可されていて、そのような国は多いと思います。
[ストレート」
[濃縮還元]に対して[ストレート」という表記の種類もあります。
”果汁100%のジュースで、濃縮還元されていない、しぼったままの製品。商品の名称としては「○○ジュース(ストレート)」(○○は果実名)と表示することが「果実飲料品質表示基準」(農林水産省・消費者庁告示)により規定されている。◇和製語。ストレート(straight)+ジュース(juice)。”
この[ストレート]という表記は、日本やそれ以外にもありますが、私は最近までこの表現を知りませんでした。
元々私は砂糖入り食品に敏感でできる限り摂取しないようにしているので、その知識不足で身体に実害はありませんが、「いかに無関心であったか」が分かりますね。
食品の成分表記ルールへの対応
このように表記種類が2つあることを知らず、濃縮還元をストレートと勘違いしてる人があなたの周りにいませんか?
言葉での表記種類以外には、「[果物の断片写真]を果汁100%以外のものに使ってはいけない」というルールが日本にはあります。ちょっと面白いルールですよね!あなたの国のルールはどうですか?
もう一つ面白い表記方法(日本のある1社の例)を紹介します;(商品製造メーカーを批判する目的はありません)
「野菜生活100」という製品名のラベルをよく見ると、「野菜汁60%+果汁40%=100%」と表記があります。
・性質の異なる2つのものを単純に足し算していることが科学的ではない
足し算結果により数値が高まる、何か効果が高まることを誘導している気がします。
・「100%」という言葉は「完璧」を想像させる力があり、これも高い効果があるとの印象づける意図を感じます。
食品全般に言えることですが、摂取して体内に入れるものですから、良く知らなかったり、「思い込み」により行動してしまうと、身体や特に脳へ悪影響を与えることもあります。
それに対応するためにも、製品の成分構成をよく見ることと、言葉(濃縮還元やストレート)の意味を把握することが重要になります。
言葉の意味や製品の成分構成を把握していないと、様々な角度から購入や消費を誘導されることになりますね。
特に、社会に出て一人生活を始めたばかりの人などは、これらの「現代社会・ビジネスの実情」を意識的に学習して自己防衛や自己啓発に役立てましょう!
また、家族と同居の人も、家族の誰かに購入を任せきりで無関心だったりすると、家族の健康が購入担当者の知識・意識に依存します。
担当者の負担軽減のため、食材購入に関する全ての知識・ノウハウを一人に任せるのではなく、専門的な情報を調べたり、情報交換を行ったりしてあげましょう!
【Music】Summer 🎧
Räfmät for Better Place..(礼!
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