ミクロとマクロの物質界を司るウロボロス

国や宗教によるウロボロスの認知度

ウロボロスというのを知っていますか?

住んでいる国や宗教によっては、良く知っている人と知らない人がいるかと思います。

ウロボロスwiki;

“古代の象徴の1つで、己の尾を噛んで環となったヘビもしくはを図案化したもの。”
古代後期のアレクサンドリアなどヘレニズム文化圏では、世界創造が全であり一であるといった思想や、完全性、世界の霊などを表した。
錬金術では、相反するもの(陰陽など)の統一を象徴するものとして用いられた。
カール・グスタフ・ユングは、人間精神(プシケ)の元型を象徴するものとした。”
“他にも、循環性(悪循環・永劫回帰)、永続性(永遠・円運動・死と再生・破壊と創造)、始原性(宇宙の根源)、無限性(不老不死)、完全性(全知全能)など、意味するものは広く、多くの文化・宗教において用いられてきた。”
“ウロボロスのイメージは、アステカ、古代中国ネイティブ・アメリカンなどの文化にも見受けられる。”
北欧神話では、ミッドガルドを取り巻き、みずからの尾をくわえて眠る「ヨルムンガンド」が登場する。”
キリスト教や一部のグノーシス主義では、ウロボロスは物質世界の限界を象徴するものとされた。”
ヒンドゥー教では、世界は4頭のゾウに支えられており、そのゾウは巨大なリクガメに支えられ、さらにそのリクガメを、みずからの尾をくわえた竜が取り巻いているとされている。”
トルテカ文明アステカ文明では、ケツァルコアトルがみずからの尾を噛んでいる姿で描かれているものがある。”
【引用終わり】
ヒンドゥー教での自らの尾をくわえる竜

このように古代から世界各地で様々な象徴として使われてきています。

そして現代では科学技術の発達に伴い、物質界のミクロ(微細)世界とマクロ(巨大)世界の両方で人類が認知できる範囲が広がってきました。

目次

宇宙の階層構造

”この世界に存在する物質を細かく分割していけば、やがて、分子・原子・原子核・核子・素粒子といった普遍的な階層に行き当たる。
生物界もまた、生態系・個体群・個体・器官・細胞・遺伝子・アミノ酸・生体分子といった生物に特有な階層を経て、より普遍的な物質の階層へとつながっている。
宇宙のなかに存在する天体もまた同じく、さまざまなレベルの階層から成り立っていることが知られている。
大きなスケールから並べてみると、超銀河団・銀河団・銀河群・銀河・惑星系・恒星・惑星・惑星系内小天体といったところであろう。
これらが宇宙の階層構造である。”
”宇宙の階層構造の典型的スケールは、宇宙が誕生したときの初期条件と、宇宙を支配する物理法則の二つの結果として決まっている。
とくに、小さなスケールの階層にいくにつれて、その性質は物理法則によって定められていると考えられており、物理法則を特徴づけている基本物理定数の組合せで大まかには説明できる。
巨視的世界の代表的存在である天体が、微視的世界を記述する基本物理定数と密接に関係しているという驚くべき事実こそ、この自然界はあまねく物理法則に従っていることを確認させてくれる。”

ミクロとマクロの物質界を司る象徴

こうして物質界のミクロ(微細)世界とマクロ(巨大)世界の両方の階層を表現する手段としてウロボロスが使われるようにもなって来ました。

このウロボロスの階層図に当てはめて物質界を考えてみると、古代から言われてきた象徴:永続性(永遠・円運動・死と再生・破壊と創造)、始原性(宇宙の根源)、無限性(不老不死)、完全性(全知全能)が当てはまっている印象を受けます。

今後、科学研究が進めば、物質界のミクロ(微細)世界とマクロ(巨大)世界の両方で更に発展した理論が発見されるかも知れません。

口と尻尾の交差点の謎

しかし、私の感想として、この物質界ミクロ(微細)とマクロ(巨大)の交差点の謎を解明するのは難しいかも知れないと感じています。

それは物質文明に偏っている現代社会では難しく、精神文明を発達させなければ、解明の時までその物質文明が維持できないだろうという意味です。

例えば人類がもっと、人や動植物、鉱物、細胞、DNAなどを大切に扱い、地球や太陽系、天の川銀河のことも同様に大切に扱ったり、責任ある行動をしていけるか、それが重要な鍵になるのではないかと感じています。

つまり、「自分の外の大きな課題を解決したければ、自分の内側を探求し解決しよう!」という意味も込められている気がします。

今後、人類がこの【自然の階層図】を意識しながら小さい事象にも大きい事象にも尊重や責任の気持ちを持って接していけるようになるといいですね!

【Music】 Electric 

Räfmät for Better Place..(礼!

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